星の一生/はじめ
れることのできなかった星が自滅したものだ
この故郷の空にはもうすでに先輩方がいて遙か昔からこの世界を守っている
無数の星々が世界を照らしている
幼星が人間達に飼われていたのも雲達が空を譲っていたのも昔の話だ
今ではたとえ大声で地上に泣き叫んでも
警告の光を照らし出しても誰も気づいてくれないし呼んでもくれない
世界は変わったのだ
星達は時と共に動きながら 世界を中心に回りながら 両親や家族を捜している
幾千年も幾千年もかけて
気の遠くなるような時間をかけて 星達はようやく両親達と出会う
恋人にも巡り会う
そして家族と恋人と共に暮らし 新たな命をもうけ 人生を全うする
星は朽ちる時大爆発をする その為に家族と離ればなれにならなければならない
再び孤独になった老星 この世界のことを思い出す
星は最後に全身に父なる太陽の光を浴びる
そして母なる宇宙の遺灰となるだろう
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