理想の、/AKiHiCo
 
憧れは遠く遠く
置き去りのままの夢を追う

呟いて転がしてばかりで
行動に移さない僕は
全てを他のせいにしては
仕様がないって諦めてるんだ

どうせ、が口癖になって
本当の僕はいつも雨傘を差してる
もうすぐ雨が降るかもしれないじゃない
晴れた蒼穹眺めて立ち止まる

もういいやっていつも最後尾
何も出来ないと遣りもしないで
微苦笑して鏡に映った顔と睨めっこ
終わらない過去を背負って
一番可哀想なのは僕

たまには傘を差さずに街を
軽快な足取でたまには、

そうやって
少し遠くから指を咥えながら
楽しそうに歩く人達を眺めては
理想の僕を空想するんだ



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