理想の、/AKiHiCo
憧れは遠く遠く
置き去りのままの夢を追う
呟いて転がしてばかりで
行動に移さない僕は
全てを他のせいにしては
仕様がないって諦めてるんだ
どうせ、が口癖になって
本当の僕はいつも雨傘を差してる
もうすぐ雨が降るかもしれないじゃない
晴れた蒼穹眺めて立ち止まる
もういいやっていつも最後尾
何も出来ないと遣りもしないで
微苦笑して鏡に映った顔と睨めっこ
終わらない過去を背負って
一番可哀想なのは僕
たまには傘を差さずに街を
軽快な足取でたまには、
そうやって
少し遠くから指を咥えながら
楽しそうに歩く人達を眺めては
理想の僕を空想するんだ
戻る 編 削 Point(3)