指先の重みとアンサンブル/大城 小町
あまり寒くない時期に
あまり寒くない土地で産まれ
あまり裕福でない家庭で育った僕は
生きる事に必死で強がりで
今日初めて死にたくないと思った
とても寒い時期に
とても寒い土地で産まれ
とても裕福な家庭で育った彼女は
夢や希望に臆病で
今日初めて生きたいと思った
そんな僕らの子供は
そんな二人の子供だから
そんな僕らを通じて
こんな世界を愛するのかな
少し寒い時期に
少し寒い土地で
少し寒い時代に君は産まれ
誰よりも暖かい愛情で包まれて・・・
戻る 編 削 Point(0)