Insomnia Horror/
流希-Яuki-
悪夢と呼ばれた少女
眠れない日が始まって
眠ることに怯えだして
眠らないことを意識し始めた
「カラン」
何かの音が脳に響いて
ゆっくり近づいてくる
「コロン」
すぐそこまで
あと少し
「聞いてる」
話す声が鮮明になって
誰も呼んでないはずなのに
どんどんと近づいて
意識が意識として感じない
少女の顔が見える
「―――シ――イ――――――ヨ」
ノイズが脳を揺らす
何も見えない
悪夢となった少
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