意識/はじめ
 
 雨が降り続いている
 僕の落ち着ける心
 心の底は雨が染み込んで温もりを持っている
 僕は詩を書くことを拒絶した
 しかし今詩を書いている
 時間の止まった意識 灰色の世界を彷徨う
 薄れかけた景色 薄桃色の景色の混合
 パレット 様々な色がある 誰かが筆で僕を塗った
 公園 池に漂うアヒル達 池を叩きつける雨
 公園は癒されている 闇を被された公園は僕の胸の中
 僕の黒いマントは風にたなびく 地上のひとつひとつの光が見える
 飛び続ける どこまでも 冷たい風を全身に浴びて両手を広げながら
 懐かしい風景を見つける目的を遂行しながら
 夢を見た 結局は僕は世界でただ一人
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