お好み焼きと自由/新守山ダダマ
お好み焼きという言葉を聞くたびに
私は自由について考える
君はお好み焼きの名の由来を知っているか?
自分の好みに合わせて具材を入れるからお好み焼きなのだ
ところがどうだい?
たいていのお好み焼き屋ではメニューが数種類に限られていて
必ずしも自分の好みに合わせてお好み焼きを作れるわけではない
こんなことで本当にお好み焼きと言えるのか?
我々消費者の自由はどこにあるんだ?
我々はやりたいようにやるべきだ
自分の趣味嗜好に正直になるべきだ
大阪風とか広島風とか 豚玉とかイカ玉とか
予め用意されたありきたりな選択肢に妥協せず
自分だけの、オリジナルなお好み焼きを作るのだ
自由とは創造だ 創造とはチャレンジだ
鉄板はキャンバスだ 生地は君の王国だ
もし君が入ったお好み焼き屋に
君がトッピングしたい具材がなければ
あるいは店が自由なトッピングを許さないのなら
その店を打ち壊せ
でもそんなことしたら警察に捕まるから
オリジナルのお好み焼きは家で作ろう
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