「さあ、明日への扉を開いて飛ぼう」/和 路流(Nago Mitill)
きみが、もし世界から、いなくなってしまったら
きっと、僕は泣くよ。
きみが、僕と出会う前に何もかもを、あきらめてしまったとしたら
きっと、僕は悲しむよ。
僕は、自分の悩みを背負って歩くので精一杯の
ささやかで、平凡な人間だから
きみが望む、すべてのものを、満たしてあげられるわけじゃない。
きみに、特別な、たくさんのことを、してあげられるわけじゃない。
でも、僕は、きみに手を差しだすことはできる。
手を取り合って、生きていこう、一緒に。
ちっぽけな、平凡な、ただの人間の手だけど
思いだけは精一杯、この手を差しのべるから
どうか、力強く笑って。
僕は、きみと共
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