動物が侵攻中!/ゼロスケ
んじゃアない
ねまる色した 神経が 嘆きはじめ
カーテン裏に 棲み処 求め
一個体の動物 縮んでいく 拡がっていく
まだ まだ 動物は
問いかける
ハ ロ ー 起きてま すか もう眠ったのです か
ハ ロ ー 起き たくないのか 眠り続けるだけなの
僕は
湿った空気 抱えてるはず カーテンや
灯り 消した キッチンの闇 眺め
海水 満たした 金魚鉢のこと考えた
それから 睨みつけ る動物 のほうへ 顔を向け
白く ねばつく 笑みを きっと見せる
かならずみせる
ひとりの 動物が ためらいつつも
石を投げるよな 体感の うちに
懐かしい鴉 をも 落とした ナイフ 構えた
そのとき 君は昔の僕 に 似ていた
「すさまじい速度で僕は何度も殺される」
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