まぶしさ/ソラノツバキ
 
昼休みに
飛び出した君を
追いかけた僕
風が手の中でやわらかくて
あのまぶしさも
ゆっくりと体透けていった
そのまま僕らだけ残して
時が進めばよかったのに

聞きそびれた言葉
何度か尋ねて
どれも影を落としていった
言葉が耳の奥に染み付いているのに
ずっとまぶしさは消えなかった

昼休みに
飛び出した君を
追いかけた僕
風が手の中でやわらかくて
あのまぶしさも
ゆっくりと体透けていった
そのまま僕らだけ残して
時が進んでもよかったのに

「午後の授業が始まるよ」
教室から見る落ちていく夕日に
僕の思い出はカウントダウンして
きっと消えいってしまう
あのまぶしさの輪郭だけを
そっと置き去りにして
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