旅人/クラウン
 
晴れた空と
涼しい風に吹かれ
散歩に出た

ふらりふらり
行くあても無く
ただ歩く

見慣れた景色を
初めて来た道みたいな
不思議な感覚を感じながら
見回し 歩く

やがて
本当に知らない道に来て
自分が なんだか
冒険家になったような気分を
味わっていた

その知らない道が
これからの未来へ続く道だと
気付くのには
少し時間が必要で
やみくもに
進むしかなかった

でも
自分は異国に来た
旅人なんだろう
そう思って

わからないことは多くても
これから少しずつ
旅人のように
知っていけばいいって
教えられた気がした
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