きっと いつまでも/砂木
 
花の咲いた間だけ
とげに触れぬように

見張るように透明なコップに
移し変えたのは

空の下で枯れるすべての事から
逃げるためですか
守るためですか

とげよりもおそろしい指で
摘みあげ

あなたのために咲けと歌えと

その瞳にうつる私は
あなたのものではありません

けれど あなたが うたいたいと望むのなら
私は私の季節のあふれるかぎり
花でありたいと望みます

泣き虫の唇に
散りながら

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