この国で「生きていく」とは(随筆)/逢坂桜
 


  数年前のギネスで、45歳の女性の出産が掲載されていた。

  産みさえすれば、母体は使い捨てでかまわないのか。
  
  生まれた子供は、育つ家庭が必要だ。

  だが。
 
  家庭は無音だ。家族は騒がしい。

  家に住人が見えない  大人は仕事・子供は学校と塾

  集まれば子供がうるさい  親は子供を躾けない・人の迷惑を顧みない

  偏見に満ちていてごめんなさい。

  最近、無職になってから、日中に出歩くようになった。

  子供が騒いで迷惑をかけていも、親は無関心だ。

  自分が平気だからといって、公共の場では常識があってあたりま
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