Dear チャーリー/T’s
晴れた空の下で街を歩く
不意に湧き上がる恐れに
心に湧き起こる闇の水は
あの迷路に迷い込み
感じたもどかしさを
思いおこさせるのだ
周りは全て歪んだ鏡
己の姿も全てが歪む
信じる事が出来ないのは
言葉が余りにも軽すぎて
嘘の代弁者は暖かくある
何処に行けば良い?
其処に何があるの?
壁に包まれて藻掻く
アルジャーノンよ・・・
救いの手をくれ
無情の煙は空を汚して
狂い咲いた心の花々は
悲しみを罅割らせるよ
狂熱と共に舞い込んだ
純粋で無垢なる叫びは
鏡に反響させて頭蓋を
砕くほどの痛みを届け
親愛なる
チャーリー
あなたが無くしたものを私は持っているのだろうか
あなたが取り戻せた温もりを私は欲しているのだが
考えれば考えるほどに迷路の中に迷い込み出られず
それは恐れと共に奇妙な興奮を私へ与え続けるのだ
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