だいじなもの ひとつだけ/まりも
 
きっとだれよりも近くにいたって
見えないんだ

ほんとは君の考えを
手に取るようにわかりたい

ボクも透明になって
全部透けてしまえばいい

そうしたらきっと
恐いことなんてないだろう


だけど ほんとは
昔のことも知らないし
君の全てなんて見えないし



どんなに近くにいても
君の全てには触れない

どんなに遠くにいても
君の存在を感じられるのに



だいじなもの ひとつづつ ひとつだけ
持ち寄って ボクと君だけ 残ったら

何も 怖くなくなるかな
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