137億年目のハッピー・バースデー/はじめ
最終的な課題である太陽の代用物としては いつ発明されるか分からないが 人工太陽がある 人工太陽さえ創ることができれば 人間達は神を超えることができるのだ(宇宙を超えることはないとしてもだ そしたらやっぱり仏は超えることはできないんだろうか?〈笑 仏も神と同一とみなすなら別の話だが)
宇宙のバースデー・パーティーは盛大に行われた(ここから擬人的な話を語ろう) 137億云々本のロウソクがケーキに刺してあって 照明が消えて(世界を司る大太陽が消えた〈宇宙の外にはそういうものがあるのだ)バースデー・ソングをみんなで大合唱した 父や母は嬉し泣きをし(こんなに立派になって…と) 妹や弟達は祝福の為に宇宙とじゃれ合った(宇宙は一応長男なのである 父と母がそう宇宙に言っているだけで本当はお兄さんやお姉さんがいるかもしれないが 誕生会には来なかった 持ち場を離れられない理由でもあるのだろうか〈笑) 宇宙は偶然にも今日が初めて酒を飲める日だった 宇宙は顔を真っ赤にして家族や親戚や友達にお礼を申し上げた こうして宇宙のバースデー・パーティーは幕を閉じた
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