自戒/結城 森士
「鶴の恩返し」ではありませんが、何も知らないまま人に支えてもらうことは僕のプライドが許しません。僕はどちらかといえば主観主義者ではありますが、何も知らなければ幸せでいられたという考えは否定します。
また、僕には理想があります。それはそのまま可能性です。可能性を可能性のまま終わらせるわけにはいきません。現代詩フォーラムは理想を表現できる心休まる場所でしたが、しかし、理想ばかり描いている自分はもう嫌いです。
理想ばかり描いて何を手に入れたのか。誰を幸せにしたのか。自分のことは大切にしているのか。
いつもこのように考えて自分のしたことに苦しみます。僕はおよそ7年ぶりに思春期の門から抜
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