続・空想/青の詩人
うれしくてうれしくて 走り出したとき
悲しくて悲しくて 泣き出しそうだったとき
切なくて切なくて 何にも手がつかなかったとき
ぼくはいつでも空を見上げていた気がする
ちゃんと地に足つけて生きろよ と誰かが笑う
お前には空なんか飛べやしない
そう
ぼくに空は飛べない
だから空を飛びたいと願うんだ
地に足をつけているから
ぼくはいつでも空を想う
もしも空に人が住んでいるとしたら
きっと大地に恋するのだろう
「地想」という二文字が生まれたのだろう
いや
やっぱり 空に憧れたのかもしれない
きっと空の人たちは
自分たちが空に住んでるなんてこと気づかないだろうから
きっと空の人たちも
自分たちよりも上の空を眺めたりするんだろう
もしもそうなら
ここは空かもしれない
2007/01/19
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