半獣神/水在らあらあ
 





森を歩く
一人きりで
冬の森を
霧雨の中を

凍える手は
いばらをつかみ
血が流れる
痛みを胸に

胸の痛みは
置いてきたもの
馬鹿から始まり
今は世界

凍える手は
ワインの瓶を
おまえの血を
握り締めて

森の動物
ちに魅かれて
おまえの血に
俺の大地に

半分人で
半分獣
母の名を呼ぶ
遠く離れて

これからだって
これまでだって
俺はずっと
あなたが生んだ

少しの血と
汗にまみれた
半分獣の
幼い神

おまえの名を呼ぶ
枯葉が歌う
やさしさだけをおもう
半分獣の

これからだって
これまでだって
俺はいつも
おまえが生んだ

少しの血と
汗にまみれた
半分獣の
幼い神







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