ふて寝/ツ
あれはいつだったか
なんとなく眠れないまま
時間だけが飛ぶように流れ
ド深夜をとおり越し
新聞屋は走り出し
いつの間にか外は明るみ始め
犬を引き連れたおばはんや
トレーニングウェアも散らつき始め
いまにも雨が降りそうな天気なので
いまが朝なのか昼なのかわからず
してみればまだ夜なのかも知れず
あるいはきのうから間延びした
時間の果てをみているのかも知れず
そんなことを考えていたら本当に
いつだっけいまは?
どこだっけここは?
誰だっけ小生…
などといった存在不安に囚われ
てますます眠れなくなっては困るので
それまでの一切をなかったことにして
強制的にふて寝
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