故郷の/アハウ
 
綴れ織りなす 
時空の 間に 間に

故郷の町並みに
そっと 滑り込ます
私の思いの織り糸

ざわめき きらめき
綴られる 時に

陽光は静かに 背を押し 旗めく
息の鎮まれた 肺臓にて 開花す

吸い込まれる 空間に

陽だまりの公園 小鳥さえずり止まず
        風 
情念を催し 陽光を極彩色に織り込む

神経 頭脳にランボオなど吸引させて

昼下がりの公園の平和な時空を右手で
       触る

故郷の綴れ織りに
自身の金糸を
そっと
織り込む

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