雪姫/未有花
ひとひら手のひらに舞い落ちる雪
触れたら溶けて消えるはかない命
かたくなな君の心を溶かすために
僕は幾夜も眠れぬ夜を過ごした
その冷たいまなざしはまるで雪姫
誰も愛することはない
微笑むことを忘れたその冷えた心を
愛の泉で満たすよ
この腕で抱きしめたら
君は溶けてしまうだろうか
静かに暗がりで燃え上がる炎
風にあおられてまた勢いを増す
君を想うたびいつも僕の胸は
燃え盛る炎で真っ赤に焼けただれる
その凍えたくちびるはまるで雪姫
くちづけさえ冷めてしまう
愛を拒み背を向けるその冷たい瞳に
愛の炎を燃やすよ
せつない想いを告げたら
君は僕を笑うだろうか
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