ボックス席の女/ネット詩の悪魔
 

ソファには黄色いビニール袋
赤い文字で何やらアルファベットのロゴが入っている
彼女が着ているのは長袖のティーシャツで
白く、袖が緑色だ

席は空いている
二〜三組のカップル、二〜三組のグループ、二、三人の男
それでも店内は騒々しい
人々の話す声と、スピーカーから流れるBGM
彼女は長い黒髪の先を、一本一本丹念に点検しているように
僕には見える

彼女をちらちらと眺めながら
僕は心の中で叫ぶ
俺は
エドワード・ホッパーだ
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