我にカレーを/山崎 風雅
 

 どこまでも続く道を一人暗闇の中歩いている
 一人で一人で一人で一人で ひぃっ

 人生知れたこと
 どうなる地球
 どうなるルー大柴

 まだこんなことろにいる自分
 さっさと片付けておしまい

 メイド喫茶にいった
 カレーを頼んだ
 メイドに食えっていわれた
 情けない
 俺はヲタクにはなれない

 選挙がある
 候補者が挨拶に来た
 手を握ってくれた
 なんだか嬉しかった
 俺って単純

 結婚しようと言われた
 俺もしたいと思った
 病気でまともに働けない
 家庭崩壊予想では大雨の警報

 心温まる食堂を見つけた
 お爺さんとお婆さんが営んでる
 ろくに愛想を言わなくても
 二人のペースは変ることない
 刻んできた歴史を思うとき
 普通のカレーがとびきり旨いと思った

 

 
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