永遠のあなたへ・・・/
千月 話子
青白いあなたの頬に
薄紅色が戻るまで
私の赤い血を流しましょう
光に反射して
ガラスのように透けて見える
瞳が再び開かれるまで
私の成熟した赤い血を
あなたに差し上げましょう
閉じられた唇から
零れ出る言葉を待ちわびながら
私は濁りの無い赤い溶液を
何度も 何度も育て
あなたの中に美しい血を
溢れんばかりに駆け巡らせましょう
鮮やかで出来の良い
液体で繋がれた
私達の絆は
中世の錆びた香りを
含み 息づく・・・
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