塗立/霧咲剣侍
 
が新しく塗り替えられて
塗り立ての看板が立ったベンチにはもう座れない

くさい台詞言って僕は君に愛を誓ったのに
もう二度と言えない君に愛してるが言えない
一緒に座ったペンキの剥がれたベンチには
もう二度と君と一緒に座れなくなったなんて

塗り替えられたベンチには君といた時間が
刻み込まれているそう僕は思っていたい
塗り替えられたベンチは汚れと傷を隠して
僕と君の思い出も二度と空気に触れることは

新しい傷があのベンチに付いていた
また新しい恋がこのベンチで始まる
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