インディアンサマーまでまだしばらく/山崎 風雅
曇りがちな心と晴れ渡った空
なんかうそ臭い天気を
恨めしげに見上げ
雲一つないことを
恐いと思った
小さなウソ
大きな矛盾
俺に背負いきれるのか
試されているようで
ここにいてもいいの?
小鳥達に尋ねてみても
知らん顔
ここは正念場
この峠を越さないと未来はない
何度も何度もぐるぐると
同じ所を回って
軽いめまいが
現(うつつ)の世界で迷い人
さ迷いながらも鼻歌ひとつ
回り道も悪くない
今から焦っても仕方ない
さっさと宿題片付けて
楽園行きの飛行機が待っている
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