白いノート/ぽえむ君
 
何も書かれていないノートに
想いを綴る
真っ白な小さいノートの中には
えんぴつでしか書かれていないけれど
そこには
色がある
歌がある
風がある

とても小さな平面の上には
とても大きな空間が
壁がなく
遮るものもなく
終わりもない

その日に生まれた想いは
その日に留まらず
いつまでも残り続け
ノートの中に生き続ける

それは過去の記録ではなく
未来の感性への礎となる
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