あまだれ/
りぃ
其処は涙の果ての果て
触れるに遠い透明の
蒼と呼ぶには幼すぎ
海と呼ぶには儚すぎる
睫の旅路を邪魔したら
慟哭の瞳の奥で回る歯車
螺子の行方を黙って見てる
辛いことなんて何も無い
痛みを伴い歌え雨粒
憂いを置いて集え悲しみ
秘密めいた呪文の一つ
抱え歩く幼子に
純粋を与える必要は無い
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