停滞線/
藤原有絵
静かに熱は冷めて
手足に気だるさを感じたのは
不幸とは違います
軽やかで楽しい日々にも
然るべき力が費やされていて
そのままで走る事なんて君にはできない
高低を全てと思うのは
正誤を信じ込んでしまう事に等しい
堕ちていく事の緩慢さ
怖かったのはよくわかるから
健やかに眠る時の優しさで
闇を信じる本当の心で
今
踏み切る停滞線
終わりが無い事
それは君だけがわかっていればいい
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