とけいのないれすとらん/青の詩人
 

そこは時計のないレストラン 
老いた小さな店内で働くのは 
老いた小さなおばちゃんひとりだけ
客が五人も入ればおばちゃん大忙し

時間を気にする僕 
飯が出るまで本でも読もう。

時間を気にする僕
まだかなぁ。 ああもう、また次のお客さんが来ちゃったよ・・

僕が注文した日替わり定食が出されるまでに 
僕はプラトンを25ページも読んだ
しかも 出てきたのはおかずだけ・・・ 
ドレッシングが見つからずに苦労するおばちゃん

時間を気にする僕
もう、しんきくさいなあ!!

おばちゃん 電話の対応でご飯をなかなか出せない
ご飯が出てくるまでに 
テレビの中で
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