ありふれたいつものこと/404 not found
 
ありふれた都会には

ありふれた光景しかなくて

ありふれた電飾の無機質な灯りが

ありふれたこの街の夜を彩っている

そのありふれた星のない夜空を見上げながら

私は

いつもの予備校を出て

いつものコンビニで

いつものお茶とおにぎりをひとつずつ買い

いつもの友達と一緒に

いつものたわい無い話をしている

いつもの公園では

いつもの青年が

いつものアコギを引っさげて

ありふれた愛だとか平和だとかを謳っている

そんないつもの日常が

ありふれた私には

ちょうどよいと思う


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