夢/青の詩人
 
         「こんな灰色の世界じゃ夢なんて見れない」
          そう吐き捨てベッドに倒れ意識をなくす



           ぼうっとした頭に言葉が降ってくる


               夢を見るためには
         “夢”の世界の“中”へ入らねばならない
                  だが
             “夢中”になっている間は
            夢を見ていることに気づけない


              夢は見るものではなく
               なるものなのだよ



         白く透き通った光が ぼくの二つの窓に差し込み
              夢から覚めたぼくは


               新たな夢になる
               この眩しい世界で


2006/12/30

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