リフレクター/藤原有絵
 
鼓動が流した涙三滴
其の肌をつるりと滑った
コンクリートも濡らせない

君の闇も淋しさも
そっと含んで
どうかもっと強い光で返す

望むだけ時間を食んだらいい

眩くなってまた生まれて
君のもとへ駆ける想い

僕の目蓋におちる陽光
君の手のひらに募る願い

其れ全て
いつかの指標へ
逸れてもかえって

眩くなってまた生まれて
君のもとへ強い光で

今はまだ鈍くても
もう間もなく
熱を含むリフレクター


走っていける

どんどん光が繋がって

掴んでいける

何度でも

生まれる

呼吸のように




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