【リンガ応報ヨニヨニ】※仏教二部作の一作目/穢土
獲物を咥えたカラス
何処までも続く欲情空
8ビートのリズムで吹きすさぶ風?風
轟音が降り注ぐ地上の黄金楽土
渦を巻いていやがる
物心付いた時から焦点が定まらない眼球を抱いたまま
水溜りの欲求不満に同情もせずに
流れる処へゆくさ
不協和音の支配する散歩道には足跡が一杯だ。
古の情熱家の様に視点は真っ直ぐとはいかない。
惚気た頭蓋の襞に血を流し込み
カタルシスを得られるものと得られないものとの差異を想像してみる
昨夜の晩御飯が最後の飯にならずに済んだのは、誰のお蔭だろう
少なくとも僕のお蔭じゃない。
誰の所為でもなく誰の為でもない僕自身の延長上に
太陽が沈もうとし
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