なんでもうたおう/ふぁんバーバー
雨の日は雨のうたを
ころんだらころんだうたを
おきあがったらおきあがったうたを
うたおう
晴れたら晴れ晴れとしたうたを
お掃除したらお掃除のうたを
逢いたくなったら逢いたいってうたを
うたおう
踊る街にとびだして
屋根も雲も吹き飛ばし
この世にうたえないものなんか
ひとつもないと
思う日は
すてき
ひとりのへやにうつむいて
お布団も枕もしずみこみ
この世にうたえるものなんか
ひとつもないと
思う日も
あるけれど
曇ったらくもりのうたを
わからないことはわからないって
こたえなんかいつもなくていいんだって
うたおう
大きな声で
胸を張って
虹のように
うたおう
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