旅のはじまりに/
湾鶴
あしたは複成火山を登り
石コロの塊をホイホイ渡って
後ろのほうで難儀してる
絵師を気遣いながら
おし花にできそうな野草を拾うのだろう
歌詞が浮かんで来たら
岐枝を折って墨で書き留め
句詩は時と共に変化するかもしれないが
消しゴムは持っていかずに
古紙だけを手にして
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