星/vi
 
星は遠く遠く空の向こう
手なんて全然届く距離ではないのに
ひとつ星が空を駆けたとき
捕まえられるような気がしたんだ

でもそれは夢の中の出来事にすぎなくて
当然星なんて駆けてもいなくって

頬をひとすじ涙が流れたんだ

遠く遠く空の遠く
またたく星に向けて手を伸ばす
しんと静まった十三夜
星を眺めて朝を迎えよう

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