星/
vi
星は遠く遠く空の向こう
手なんて全然届く距離ではないのに
ひとつ星が空を駆けたとき
捕まえられるような気がしたんだ
でもそれは夢の中の出来事にすぎなくて
当然星なんて駆けてもいなくって
頬をひとすじ涙が流れたんだ
遠く遠く空の遠く
またたく星に向けて手を伸ばす
しんと静まった十三夜
星を眺めて朝を迎えよう
戻る
編
削
Point
(2)