しあわせのメロディー/Rin.
 
しを恐怖から遠ざけるように

今度こそ本当に

眠りに引き込んだ


目覚めたら彼は
昨日と同じしせいで
跳ねる毛先と戦っていた
涙がぼろぼろ落ちてきた
返事だって謝罪だって
いまからでもできる幸せに安心して
昨夜言いそびれた言葉よりはやく
よかった
なんて言ってしまったから
彼はとても不思議そうだった

よかった、今朝も
当たり前という奇跡が訪れて
毎日同じことの繰り返しだなとぼやく彼の
背中を思いっきり叩いてやった


















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