哲学的人間/生田 稔
哲学的人間
批評子
一日目
共産党的人間という本を読んだことがあって。内容にはあまり賛成できなかったけれど、作者の文章が印象に残った。
だけど彼はいう、サルトルなど読むなと,毛語録だけ読めば十分だ。まだ三十半ばで勉学中の私はとっても戸惑った。確かにその後サルトルは読まなかった。カントとヘーゲルとキルケゴール、それから西田幾多郎、ハイデッガーやフッサール、またまたプラトンやショウペンハウエルなど手当たりしだいに読み耽った。
そのほか哲学概論と哲学入門をしたたかに読んだ。暇のある人は哲学をやりなさいとわたしは勧めますね。べつに優秀な人にはなりませんね。だけど賢いと
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