0時、もしくは24時。/衿野果歩
 

夜の真ん中
彼と歩いた

明日が今日に
今日が昨日になる境界線を
並んで越えた


息が白くて

星がキレイで

彼が笑って


あと何回いっしょに
境界を越えられるだろう


夜の真ん中
彼と歩いた


手は繋がなかったけれど
確かに心は繋がっていた
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