*窓からみる*/かおる
目はこころの窓っていうけど
窓からみる眺めはいつもと一緒
あたしの気分次第で色を変える
太陽が燦々と降り注いでいても
なんか白々しい感じがして
底抜けの青空のせいで
自分までからっぽになった気がする
のしかかってくる重苦しい冬日に
濃密な鬱屈感120%で
全て放り出して逃げ出そうかな、もう
できもしない妄想に浸る
無邪気にはしゃぐ子供らの声に
ふとみあげるとおともなくまっしろなゆきが
建て付けの悪い窓を
ガタピシいわせながら開け放つと
すぐに雨に変わりそうな雪
手のひらで掬うと
あれ、雪ってちょっと暖かい
片目をつむっても飲み込めない仕事でも
頬をなでる冷気に
胸の奥底のもやもや感もフレーズさせて
シャーベットのように飲み込んでしまえ
排気ガスを絡めとっても
降る雪はいつだって白くって
窓からみる風景もまた微笑むから、きっと
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