Re:Re:Re/
 
高いところで窓ガラスが割れる音を聞いたよ

風の悲鳴だけが音もなくいつまでも聴こえていたというよ


公園のコーヒーカップが朝からぐるぐると廻っていたよ

なくした誰かの思い出だけがそれに乗っていたというよ


池のなかをあざやかなクラゲの大群が宇宙遊泳していたよ

朝になると跡形もなくすべて蒸発していたっていうよ


そのとき夢のなかで夢をみる夢をみたよ

僕らを呑み込んだ鉛色の空はそっくりバラ色に輝いていたというよ

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