眠りたい/山崎 風雅
 
 深夜に太陽が昇る
 俺は頭に血が上る

 まだまだ、自分の宿命を見つけることできず
 モラトリアムな時を過ごす
 あちこちに回る街には
 それぞれのドラマがあって
 知る由もなく
 ただの通りすがり

 わけもなく
 血が凍り
 わけもなく
 血が沸き立つ

 険しい峠を越えている
 矛盾の自分をどう言い訳しても
 情けなく、侘しいだけだから
 
 明日は晴れるかな
 荒れ果てた心にも灯がつくかな
 絶対だなんて
 わかりもしないのに言っちゃって
 そんなまやかしでここまできたけど

 ひとつだけお願い
 朝の5時に起こすのは止めてくれないか


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