君の温度、僕の涙/し ん
 
天井から降りてくる輝きは
いささか砂糖のように
甘くまろやかというべきか
幾重もの光と
何層にも重なり合い
反射し
刻を遅らせる魔法を僕にかけ

静寂の中に たおやかで
かつ 控えめに

僕のてのひらに
ひっそりと 腰を下ろす




消失



残ったのは 君の 残像

君の 温度

温度の高い 僕の  涙

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