月蛹/彌月
 
艶やかに悲しく舞い

やがて朽ち行く 姿を例え

顧みる世のひと心


愛した数を数えるように

ひとつ ふたつと ビイドロはじき

やがて泪が枕を濡らす

いっそ目覚めぬ朝を望み

朝空の月

朧気に浮かぶ様を見ては

醒めぬ宵夢を抱きしめる


蝶にもなれずそのままに

月の姿を映しだす

哀しく瞬く 月蛹
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