感想妄想批評妄想/佐々宝砂
は、PJライブラリの責任をこの細っこい情けない肩に負ってみることにした。というとえらそうなのだけれど、実際やることは全部の詩に目を通し、目を通したという証拠にすべての詩に感想を書くという、ただそれだけのことなんだけれども。
感想を書き続けていると、頭が疲れてくる。疲れると、「私は天才かも、一読しただけでこの詩のポイントがつかめて作者の本意がわかるなんて大天才かもっ」という妄想が湧いてくる。これがひどくなって「ネット詩の関係者は私を権威とみなしているのだわっ」とまで妄想が進んだらあまりにもやばいので、自分は天才かもと一瞬でも思えたらその日はもう感想を書かないで休む。
今夜はいまからバイトである。コンビニで品出し接客。頭を別な意味で使うし、くだらない失敗をして落ち込んだりするから気分がかわる。いろんなことをやってみるのがいいんだろうなと思う。私が経験した職種もそろそろ十を超えるのであった。なにやってきたんだろうな、私。
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