軋/海月
進む事も戻る事も出来ず
君はその足を歩むのを止めた
私はその足を止める事もせず歩いた
歩けば何か見つけられるかもしれない
疲れるまで歩き続けた
正確に言えば、怖いから走った
気づけば君の姿は消えていた
戻る事も出来ない道で君を待つ
毎日、軋むベットの上で夢を見る
甘い欲望(理想)と辛い現実
天秤は双方に傾きながら動き続ける
何れどちらかで傾き止る
煙草の灰ぐらいの重さがあれば結果が直ぐに出る
露のかかった窓からの景色は歪んでいた
それは吹けば吹くほどに悪化し
君が心の中で動くから私を苦しめる
君を置いてきた事に恐怖心を憶えた
誰もいない部屋の中で何度も謝った
君の死を受け入れらずにいた
真実を受け入れていれば
こんな風にならなかっただろう
独り悪夢にうなされベットを軋ます
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