愛情フルコース/まりも
 
そういえば・・・

君がほしかったのって
少しづつ 塗り重ねて厚くした
ボクに付随する 数々のステイタス


ねぇ、いつかボクに言ってくれたね
「大好きだから離れたくない」って


でも君が唯一望んだのは
理想を叶える小道具たち
思い通りにいかないなら

容赦なく ごみ箱行き


多分ボクの手首は今ごろ
夜のカラスの極上ディナー
鉛色の スープはいかが?

煮凝りがきっと 絶妙だろう



思い出した・・・
君が言ってた理想の彼氏
三高ってやつ?もう使い古された
でもそれ以上に 少女漫画がお手本


ねぇ、いつかボクに言ったよね
「あなたはあたしの夢なの」って


でも君が本当に望んだのは
思い通りになる玩具たち
勝手に動きだしたなら

容赦なく ごみ箱行き


多分ボクの体は今ごろ
焼却場でミンチになってる
鉛色のジュースを飲んで

忘れられない 最後の晩餐 


ボクの 愛情フルコース
戻る   Point(2)