ちんちん/A.おじや
ジャブに追い詰められて
怒涛のラッシュの前に体力は限界
ダウン寸前
キミの蹴りがわき腹を深くえぐり
青コーナーのちんちん にわかにふらついて
悶絶する僕の腕を押さえながら
たちまち赤コーナーのちんちんの勝利
キミの勝利
ゲームは終わり
テレビの外では
おかしな具合に
男らしく
女らしく
アマゾン川
ピラニアの牙
ぎらりぎらり
はじまり
おわり
両者痛み分けて
キミがボクの部屋のほうきにまたがって
飛び去ってしまったそのあと
水槽の中には
覇気のないちんちん
ぷかりぷかりと浮かんでいて
ボクはぼんやりと
無邪気なモノだ
平和なモノだ
なんて
ちんちんばかりの
ボクの部屋
ちんちんみたいなかたちで
まあるいお月様をみあげてる
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