ちんちん/A.おじや
 
キミがまだかまだかと聞くものだから
「ほら あそこのちんちんみたいな建物だよ」
と教えてやると

「へえ結構いい感じじゃない」
なんて言ってくれたので
「一階の右から二番目さ」
なんて応じるうちに部屋についてしまって

ボクは鍵穴に鍵を差し込んで
「おじゃましまあす」
「はいどうぞ」
なんて

「へえ綺麗にしてるんだ」
「そりゃ昨日から一日がかりで片付けたんだから
コーヒーでも飲む」
なんて言いながら

座らせたキミ 水槽に目を留めて
「へえ綺麗だねえ なあにこれ」
「ああ それはちんちんだよ」

「なんだか死んでるみたい」
「今はおとなしいけれど野
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